「中年の危機」聞いたことはあるけど自分には関係ないと思っていませんか?
最近「会社に行きたくない」,「現状から逃げ出したい」と強く感じる。
それはあなたが怠けたり、能力や努力が不足している訳ではありません!
加齢で心身に変化が起きて「中年の危機」になった可能性があるのです。
統計によると40才前後の80%の人が「中年の危機」を経験するそうです。
一般的に「中年の危機」の原因は、加齢による心身の変化が原因で、40代になると老化を実感することで無意識のうちに死を意識し理由なき焦燥感を感じることと言われています。
しかし実際には、加齢による心身の変化は個人によってかなり違いますし、楽天的な人や元気ハツラツな人は老化を感じることが少ないかもしれません。
40代共通の不変の事項は、20代までの学習期から約20年を経て社会・家庭での自分の役割が見えてきてそれなりの責任を日々感じているということではないかと思います。
そし日々の生活の中で徐々に自己の有限性・限界を自覚し始めるのです。
具体的には、無意識のうちに下記を感じてそれが積み重なり蓄積されて、不安感や焦燥感に駆られて「中年の危機」になります。
「体力の衰え・体調の変化」
「余命時間と老いと死への不安」
「仕事における限界感の認識」
「自分の人生観、生き方・存在への疑問」
一方、40代となって経験値やスキルが向上することでの肯定的変化として自己確立感・安定感の増大と言ったよい要素もありますが、不安感の方が大きいと「中年の危機」になります。
自分の場合は40歳半ばのある秋の休日に突然大きな岩が落ちてきたような重くて苦しい状況に陥りました。(4月に引越、異動して半年間心身ともにかなり無理をしていました・・・)
そして人生や仕事に対して疑問を感じ始めたのです。
今も完全脱出はできていませんが、原因の大部分は仕事に対してであったと思います。
総括すると異動で引越して環境が変わり、残業・休出・出張が多く忙しくなり、睡眠時間が減り、食事、栄養も偏っていたと思います。
仕事のプレッシャーも強く、心身ともに疲弊して会社が嫌だったという簡単な結論になってしまいますが、当時はかなり深刻でお先真っ暗、蟻地獄に落ちたような状態でした。
例えば中年の危機に罹患したのが45才であれば年金を貰える65才まであと約20年は働かなくてないけなくなります。
それなのに45才半ばで「仕事のストレスで日々辛くて苦しい・・」「そもそもなぜ今の会社で働いているのか・・・」
「日々窮屈で窒息しそう」「なにもかも捨てて自由が欲しい」。
これから長い人生耐えられるのか?と極度の不安で目の前が真っ暗になります。
人生100年と言われていますが、実際に自分の思ったような活動ができる限界は70代くらいまででしょうか。
そもそもそんな先のことなど考えられませんが、40代となると漠然と「死」に近づいてくる雰囲気は嫌でも感じてしまいます。
人間の不安の多くは、「知らない」「分からない」から来ます。特に将来については最も「分からない」ことの一つです。
しかし「分からない」ことでもGoogle先生や書籍で調べれば過去同じように不安を感じた人たちのこともわかってきます。
そのような情報を元に自分で積極的に将来の「人生計画」を作ることはできます。
計画なので色々な要素で変わることがありますし、自分でいくらでも変更してもいいのです。
自分に都合のよい楽観的で楽しい「人生計画」を作ることで少しでもつらい「中年の危機」に対抗できます。
「中年の危機」に対抗する「即効性のある対策」で改善していくのもよいのですが、「人生計画」を立てることは目の前の霧が少し晴れる感じもあり、少しでも楽しい気持ちになれる有効な方法です。
このネーミングがいまいちな「中年の危機」(英語:Midlife Crisis)は、ユングや心理学で過去より議論されてきています。
かなり正確な分析もされており、「中年の危機」に罹患する理由はかなりはっきりしています。
下記で解説していますのでご参照ください。
原因はある程度はっきりしていますが、このやっかいな「中年の危機」についての解決(脱出)方法は明示されていません。
おそらく原因は個人の生き方、仕事、人間関係によって大きく異なるため、解決方法も個別にオーダーメイドする必要があると思われます。
私もいまだ「中年の危機」真っ最中ですが、色々試しながら解決方法を少しでも紐解ければと思っています。