「中年の危機」の原因と症状は人それぞれなので万能薬はありませんが、心の問題が多くを占めていますので精神的に落ち着くことが大切です。
何かの方法でストレスが発散されて落ち着いていればいいのですが、そうでない場合は「中年の危機」の症状が悪化してうつ症状が出たり、奇行に及んだりしてしまうことになります。
そうなる前に、周囲に迷惑をかけないでマイルドな方法でできるだけ早く落ち着いてソフトランディングしたい場合は下記がおすすめです。
・【読書療法】
海外では心理ウンセリングで患者に対して、飲み薬の処方するのだけでなく、「本」を紹介する「読書療法」があります。
内容としては「本を読んで落ち着いて貰う」という単純なものです。
薬による副作用を気にする人が対象なのかも知れませんが、それだけの理由ではありません。
本の題名、種類などはそれぞれですが、活字を追って自分の中に取り込んでいくことで、落ち着くということのようです。
非常に単純で簡単なので試してみましたが、これがなかなか「効いた!」のです。
読んだ本はビジネス系の自己啓発本ですが、活字を追って内容に集中して自分に取り込んでいると悩みが薄らぎながら、勇気を貰った感じがするのです。
しかも読んだのは、冒頭のほんの数ページです。
読んだ本がよかったのかと思い、他の本で数回試しました。
自分の状況に応じた本の内容であれば大体の場合、効果がありました。
理由はよく分かりませんが、スマホをいじったり、ネットサーフするよりよっぽどいいと感じました。
高尚で小難しい本では内容が入ってこないと思いますので、前向きで勇気のもらえそうな自分の悩みを解決してくれそうな本がよいです。
また雑誌ではなく、できればハードカバーの信頼ありそうな出版社の本がよいです。
この読書療法、日本にはないのでしょうか?
精神科医の治療についてはよく分かりませんし、日本は海外ほどカウンセリングが普及していないので、適用される場面が少ないのかもしれませんが有効な方法の一つだと感じました。
精読している感が自己満足・自信にもつながっている感じがするので、普段本を読んでいない人ほど効果がありそうです。
精神的に不安定な時や不安な時など落ち着いて本など読めたものではありませんが、そこをあえて腰を据えて読書するということがこの「読書療法」の良いところであると思っています。
ちゃんとした書籍は結構お値段が高いので、本屋で内容を確認してからアマゾンやBOOKOFF、BOOKOFF Onlineで購入しています。
ただし、これは!よさそう!と言った本は地元の本屋で新品を購入することにしています。
最近は路面店の本屋が本当に減ってきてしまっているので、地元の本屋が存続できるように支援も含めて。
少し前、マインドフルネスが話題になっており書籍を多く見かけました。
何となく自己啓発系、精神論的なものかとイメージしていましたが、意外と実践的な動作、行動や考え方についてのことらしいです。
欧米の偉い人心理学の人が、ストレス軽減を目的として、色々考えて、行きついた先が「禅」であり、瞑想などを体系的にブラッシュアップさせたとのこと。
肉体と同じように、精神もトレーニングをすることで鍛えられて強くなるということ。このトレーニングの一つがマインドフルネスってことらしいです。
精神的に強い人間からみれば、ストレスがあることで精神が鍛えられることになるのですが、そのストレスが強く長く継続して負荷がかかった場合、強い人間でも耐えられるでしょうか?
マインドフルネスはそんな体育会系なことは言わずに、優しく瞑想などでトレーニングしましょうという考えのようなので、比較的受け入れやすいです。
マインドフルネス・・日本人から見れば、もしかしたら逆輸入。逆輸入・・・・。あまりいい響きではありませんがよいものは積極的に取り入れたいと思います。
・【本当の友人を持つ、いなければスナックに行く】
なんでも相談できて、損得勘定のない本当の親友、メンターとかいれば人生が楽になります。
しかし大人、社会人になってからの友人関係は、基本損得勘定の産物であると思っています。
会社に友達沢山います!と言う方多いと思いますが、会社を辞めたら付き合いが途切れる友達を本当の友達と言えるでしょうか?
会社の友達は、今は上下関係がなくてもそのうち上下関係や利害関係ができてしまう可能性があります。
そうするとお互いの評価も見えてきてしまうし、お互いいい気持ちにはなれないでしょう。
それでも一緒にいて、「比較的」疲れない友人はできるかもしれません。
自分自身も会社に年上の友達はいますが、やはり気が付かないうちに会社の事情を踏まえた気を遣いながら会話をしています。
本当の友人とは仕事の悩みを聞いてくれて助言をくれる友人、将来構想について話し合える友人、野球(自分はよく知らない)のことや芸能界の下世話なネタを話せる友人、奥さん・恋人の愚痴を聞いてくれる友人、自分の本当の欲望を聞いてくれる友人・・。
本当の友人が見つからない場合、スナックのママさんがこの友人の役割を果たしてくれるらしいです。
Wikipedia「スナック(ママさんがいる夜の飲食バー)」
(なぜかつぶれないスナックの存在意義かもしれませんね)
スナックのママさんは人生経験が豊富で、いろんなおっさんの愚痴を聞いています。
ママさんは単純におっさんの対処が上手なだけだろうと思いますが、その場限りの対処療法でも効果があればそれはそれでいいと思います。
悩みの症状が軽いうちは、西洋医学のような対処療法でも、自分の回復力で元に戻れるからです。
しかし悩みが深く、深刻となってきた場合は、表面上の対処では追いつかなくなります。
本当の悩みを理解し、共感し、より良い方向に導いてくれるのは、本当に本人のことを理解して、心配してくれる人間です。
双方に「重い友情」とならないように、問題解決の糸口でも示してあげれるだけでもいいと思います。
相手のことを真剣に考えているということが伝わるだけでもいいと思うのです。
そういう意味でもやはり本当の友人を持つことに大きな意味があると考えています。
一朝一夕に本当の友人はできませんので、日ごろからの付き合いを大事にして、相手のことを思いやる心を大事に友達付き合いを深めていければよいと思います。
・【生きがい(趣味、特技他)を見つける】
生まれて来てから45年以上。これまで生きてそれなりに楽しいことや苦しいことがありました。
なんとか乗り越えてきたし、これからもうまくやっていけると思っていました。
しかし、自分の為すべきこと、自分の人生・存在意義の疑問について考えることを先送りしてきたため、突然その問題が目の前に立ちふさがり、急に「人生の迷える子羊」になってしまいました。
「中年の危機」到来です。
そこで自分の人生でやっておきたいことや自分の適職(天職とは言わない)を改めて探しておきたいと考え始めたのです。
どんなに素晴らしい人生としてもいずれ死ぬ前には何かしら後悔はすると思いますが、できるだけ後悔を少なくしたいし、なにかしらの達成感のある人生にしておきたいと思います。
そのためには、「生きがい」なるものを沢山見つけておいた方がいいという結論になりました。
「生きがい」が沢山あったり、人生において重要なことを実践していれば、灰色の人生が少しは明るくあるはずだし、少なくとも生きる活力は増加するはずです。
「生きがい」が少なくなって、人生色褪せてきてしまうと自分の人生の意味、意義が減少してしまうと思うのです。
ではさてどこで、どのようにこの「生きがい」を見つけられるのでしょうか。
週5日働いている会社で見つけられるのが一番幸せでだと思いますが、営利を目的としたギスギスして組織内で生きがいはないと思います。
そうなると生活や職場の地域活動、趣味、家族の方面に「生きがい」を見つけていくことになります。
まずは積極的に会社以外の社会活動・地域活動・ボランティア等に参加してみて、仕事以外の何かを探すのがよいと思います。