【人生の危機?中年の危機?】

勤め始めて20年以上経ちましたが、これまで人生や仕事について大きな疑問を感じずに年齢を重ねてきてしまいました。

ところがどうも最近調子が悪い。というか毎日が辛い。会社に行きたくない。人間関係も面倒。何もかも投げ出したい。

そもそもなぜこの会社に勤めて、この仕事をしているのか?

天職なんて見つからないと思うが、他に道はないのか?なかったのか?

毎朝仕事に行かないで済む方法はないのか?

すぐに回答の出ない悩みですが、そんなことばかり考えています。

はじめは単純に転勤して環境が変わって仕事がつらくて仕事がしたくないという現実逃避型の悩みかと思っていました。

精神的にかなり落ち込むこともあったので妻に話してみたところどうやら「中年の危機」ではないかという結論に達しました。

「中年の危機」をGoogle先生に確認してみると、アラフォー辺りのいわゆる中年(40代)が、人生に迷いを感じて思い悩んだり、その結果突然「奇行」に走ったりする現象のことらしいです。

中年の「奇行」には、少ない髪の毛を染める、恋人(愛人!欲しい!)を作る、スポーツカー(例えば中古ロードスター)を衝動買いする、会社を辞めて事業を始める等などです。

これらは極端な例で、行動に移して症状を発散できている分、分かりやすくて、単純であると思います。

一方、行動ができない、もしくは自分が中年の危機であることをまったく意識していないパターンや、症状が軽い潜在的「中年の危機」の人が相当数存在していると思われます。

いずれにしても中年の危機の症状が出ている人間には、「今後の人生の本当の目的を見つける活動を起こすためのアラーム」が鳴っていると考えています。

サラリーマンは時間を対価として給料を得ています。

それゆえ嫌なことでも歯を食いしばって耐える必要があり、日本的に美徳と考えられています

しかし、死ぬ直前に後悔しないように本当にこのままでいいのか?と振り返る儀式がこの「中年の危機」と考えています

つまり、今の状態に満足していて後悔が少ない人は、この「中年の危機」儀式を体験することがないのかもしれません。

とにかく、まさか自分が「中年の危機」に陥るなんて夢にも思っていませんでした。

そもそ自分が中年という意識が低いし、「中年の危機」に罹患する人はいわゆる困ったおじさんだと思っていました。

しかしある時から真っ暗闇に迷い込んでしまい、出口が見つからない・・・。

いずれ朝日がくるとはとても思えないほどどんよりした感情が続いている。

いずれ抜けだせるトンネルだとは思いますが、いまの状況を打破するには自分を大きく変えていく必要があるし、それなりの覚悟・努力が必要なのかと考えてしまうと、道のりが長そうで憂鬱なのです。

しかし、これはこれからの人生を有意義に過ごすために、自分を見つめ直す良いきっかけであるとも思っています。

時間はかかるかも知れないし、心が折れそうになると思いますが、自分を見つめて、本当にどうしたいのか、自分の人生の目的はなんなのか、ちゃんと腰を据えて追求する時期にきたと考えているのです。

【中年の危機になるきっかけ】

【中年の危機-心理学的背景より】