貧富の差を感じる時 エコノミクラスとビジネスクラス

出張で飛行機に乗る時は会社の規定で原則エコノミーである。海外の遠い距離でも。
最近は航空各社がマイルなるもので乗客のランク付けをしている関係で空港でのチェックインの時点から貧富の差を付けられている。

貧富の差や身分の差は昔からあったもので驚きはしないが飛行機に乗るときには前方の入口から入るためどうしてもビジネスクラスを通ることになるので改めて痛感させられる。

最近のビジネスクラスは充実していてほぼ横になれるスペースを確保していたり、仕切りがついて個室の様なプライベートを確保できている。
航空会社も収益源なのか競って宣伝しているかそんな高額なビジネスクラスに無縁な自分の身分には不愉快でしかない。

改めて貧富の差を感じる事になる。昔だったら身分の差だったのだろうけど。

辛いのは手荷物を持って自分の席を目指していく人がノロノロするおかげでエコノミークラスに向かう列が渋滞してビジネスクラスで停滞する事が頻繁にあることである。

当然ビジネスクラスの人達は優先搭乗なので先に悠々と座っていて、エコノミークラスに向かう庶民と渋滞中対峙することになる。

これは全く持って不愉快な時間でありエコノミークラスの庶民にとっては普段感じない身分の低さを改めて身につまされる良くない状況である。

ビジネスクラスの人達の心境は分からないが基本的には平然としている。
偉そうにしているのもいるが基本的には「自分達にはビジネスクラスに乗る権利がある」と言った雰囲気を醸し出している。そう感じるのは自分の過剰な感情だろうか。卑屈になり過ぎだろうか。

とにかく普段の社会生活では庶民が不満を持たないように貧富の差を見せないようにしているためか飛行機のビジネスクラスや新幹線のグリーン車では現実をまざまざと見せ付けられるのである。

どういう連中がビジネスクラスやファーストクラスに乗れるのだろうか。目の前で明らかな差別を見るとやはり資本主義が見事に成立していてお金を稼いで保有している人間が「正」に見えてしまう。

いくら「心の豊かさが大事」と言われても、衣食住に困っていたら心の充実は二の次である。

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