雨の夜思った不条理な事

昨年は台風が多く連続して台風が来ていた時の夜の話。そんなに酷い話しではないが不公平で不条理な事が世の中にある。

雨の夜、事務所の誰かのビニール傘を拝借して帰宅していた。

信号のない交差点に差し掛かる時に小学生高学年くらいの女の子が小走りに交差点に突入しようとしていた。

自分はスマホイジリが忙しく前も見ていなかったが、同時に右の方から車も交差点に入るところだったようだ。

車もスピードを出していた訳ではなかったが時速20-30kmくらいだっただろうか。

少し後ろにいたオバハンが車に気づき、女の子達に「危ない!」と大声を出したのである。こっちは、スマホから顔を上げると女の子2人が視線にはいった。

1人(A子)は声に反応して立ち止まった。しかしもう一人(B子)はオバハンの声が聞こえていたかは不明だが、交差点を素早く通り過ぎた。

車の方も一時停止線はないが注意をしていたのであろうか、交差点に入る前から減速していたため、大事には至らなかった。

通り過ぎたB子は颯爽と交差点を通り過ぎて見えなくなってしまった。

立ち止まったA子は、おそらく「あぶないなぁ」と思いながら立ち止まったはずだ。

通り過ぎたB子とは友達のようだし、オバハンに対して恥ずかしそうに会釈をして交差点を通り過ぎていった。B子が先で待っていたかは分からないがあの後2人どのような会話がなされたのだろうか?

立ち止まったA子は危ない交差点である事を知っていて立ち止まったのであろう。一方、通り過ぎたB子は、全然大丈夫と思って通り過ぎた感じである。

対照的な2人の行動であるが、どちらが事故にあう可能性が高いのだろうか。

世の中、不条理なので、慎重派のA子が事故に巻き込まれ、B子は危険と隣りあわせなのに、全然無事。そんな事が良く起きているのではないかと想像してしまう。

正直者や慎重な人間が割を食うようなことがない方がよいと思うが、これは、その人間が持っている運や業、前世から引きずっている因果が影響していると思えてならない。そうでなくてはトータルで不公平である。

そういう意味では、今の人生をまじめに、いい人として過ごして、後の自分に負の遺産を負わせることが無いようにしてあげたい。

既に今の人生も過去の行いによって、成り立っているかもしれないのだから。

そういう意味では交差点で、声が出たオバハンはとても偉いし、それはいずれ自分に返ってくる。

一日一善しながら、自分のためにも誰かに感謝ができような豊かな心を常に備えておきたい。

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