2019年7月に入った。2019年は半分終わったことになる。そして世の中はめまぐるしく変化しているが、自分の心境に特段変化はなく、相変わらず鬱々と中年の危機を迷走している。
関西在住なので非常に身近に感じていたG20が6月末に大阪で開催された。残念ながら開催国の日本より米中の動向やその後の某大統領による電撃、北朝鮮訪問などに話題が奪われた感じであった。
しかもG20の後半で安倍首相が「大阪城にエレベーター設置は「大きなミス」」といった意味不明な失言もあり、関西としてはかなりの意気込みで臨んだ国際会議であったにも関わらず、関西・大阪をアピールできなかったのではないかと感じた。
大阪市内ではG20開催前よりずいぶん大騒ぎしていたにもかかわらず、自分の仕事は配送関係に一部影響があり、社内の困った連中が右往左往してデリバリーの調整をしたくらい。
G20というくらいなので、世界の各国首脳が集まるセレモニー的な要素を感じるが、実際には事務方・裏方の事前の準備や各国との関係など様々な思惑への対応などで相当大変で、表には出てこないが007並みの出来事やどす黒いものが渦巻いたりしていたのではないかと妄想してしまう。
世界情勢をよく勉強していて、報道や関連する仕事に関わっていたりしたらこのようなイベント事はかなり刺激的なお祭りだったのだろうが、日本の政治にさえ興味がない自分にとってはどのような事柄が話し合われていて最後の声明なるものがどんな意味を持つのか全然分からない。
実際に直接的に仕事、プライベートに関係することではないが、G20首脳宣言では「反保護主義」とは明記しなかったが「貿易戦争」に夢中な米国と中国を牽制する文言を盛り込んだとのこと。
単純にトランプと習の個人的なわがままな自分アピール=国益=世論と考えていそうな怖さはあるが、周辺のある程度まともな陣営によって今後、自由貿易の推進や宣言に盛り込まれた改革や取り組みを着実に進めることが必要になったようだ。
自由貿易の是非や改革や社会情勢について全体感を理解していないし、自分が知っている範疇での先入観で物事を判断してはいけない思っている。これは尊敬するアドラー先生がおっしゃっていることで、できるだけ先入観を抑制させるために、できるだけ広く社会の出来事に興味を持ち続けることが必要とのことである。
自分の周りや関心のあることだけでなく、社会全体に関心を持つことで雑談の話題にも困らなくなるし、色々吸収することで流行もわかることで思考を柔軟に保つことができるそうである。
関心を広げることで、副次的に自分自身の好奇心に気が付いたり、自分が自分の周り・職場だけでなく社会の一員であることを自覚できたりするかもしれないとのこと。
そういった肯定的な要素もあるということなので、食わず嫌いにならずに、広く関心を持つことを2019年後半の目標としてみたい。
早速最近話題のAIの書籍を購入してみたが、理解を深めるには「人間」という存在に切り込んだりするところもあり、なかなかハードルが高そうである。
人生1度だけだし、残された時間は限られている。実感はなかなか湧かないが、自分の親がかなり老いてきていることも感じてきているので先入観を捨てて、いろいろグルメに関心を持つことにしてみた。