お盆の時期なので、死生観について

「人間の命とはかけがえのない尊いものである」

しかし生まれた直後は他者との結びつきがないことから存在としてはかなり小さく、影響力も少ない。

唯一、腹を痛めて生んだ母親とのつながりは強固で母親の子供を守る力はおそらくこの世で最も強いパワーであると思うので、母子相互の存在が尊いものである。

1.生命誕生時の受精行動とスポンジボブの脳みその勝手行動

生命の誕生は父親の精子と母親の卵子が奇跡的に結合したものであり、一気に俗物的な側面に切り替わってしまう。

数億の精子が卵子に向かって必死に泳いで何とか卵子にたどり着いて、球体に突入するイメージ動画を過去に見たことがある。熾烈な競争を経てただ1つの精子(双子の場合2つ?)が勝ち抜く訳で、他の数億の精子はタッチの差でたどり着けなくてもそのまま朽ち果てることになる。ゴールした精子はすごい確率で優勝した完全なる勝者なのである。

ところでこの精子と卵子の受精行動は男女の例の行為後、本体の男性・女性の意思を離れ勝手に行動していることについて驚異というか不思議な感じがする。

これは子供とよく見た「スポンジボブ」の「脳みそ」がスポンジボブに愛想を尽かしてスポンジボブの頭から飛び出して「離脱」して勝手な行動をするのと同じである。自分の体は自分の意思である程度はコントロールできると思っていたが、この精子は、自らの強い本能(意志?)によって目的に向かって勝手に邁進するのである。

主の自分がいかに自堕落で怠け者でも精子は鮭のように遡上して目的に突っ走るのである。人間の目的が生命をつないで持続させるということを目の当たりにすることができる出来事でもあると思う。

2.生まれたくて生まれて来たか覚えていないが、簡単には死にたくはない

現在の日本の人口1億2622万人(2019年7月時点)。世界では70億人以上。そんな想像もできないほどの人口がいる中で、すべてが貴重な命であるはずなのに実際には虐待を受けたり、事件、事故、戦争などで日々死亡が繰り返されている。

70億人以上もいて、国も人種も宗教も無数にある世界でもめ事が起きない方がおかしいが、不条理に人が傷つけられたり、殺されたりすることはやはりどうにかすべきである。

そもそも人間は生まれた時には何も分からずに成長していくが、成長するにしたがって人との結び付きに心を通わせて死ぬ時は死にたくなくてどんな手を使っても長生きしたくてもがくことになる。

人間誕生する時は本当になにも分かっていない白紙の状態なのだろうか宗教では「輪廻」する考え方や、死ぬのは魂が入っている肉体だけとかとい考え方が多い。これは自分の願いや救いを反映させたものと「うがった」見方をしてしまう。

強い願いや思いが現実となることもあるし、死後の世界は分からないので輪廻に大賛成である。

父親の精子と母親の卵子が結合し誕生した存在ではあるが、それは肉体のことであり人間という存在は思いのほか貴重で特別なものだとどうしても思いたい。

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