お盆だからお墓参りに行くの? 

うちの両親にはどちらにもお墓参りの習慣がない。明確な理由は聞いていないので分からないがおそらくは海外勤務が長かった事と、長男長女でない事でお墓参りに行くタイミングを失って習慣化しなかったと思われる。

海外にいた時は法要にも行けなかったので、これまでの人生でお寺さんにお墓参りに行ったのは両手で収まるくらいの数だと思う。

一般的な日本人が、お盆には帰省してお墓参りに行く習慣があることをはっきり認識したのは比較的最近である。みんな夏休みだから実家に帰るついでにお墓参りに行くのだと思っていた。

ついでにこの時期は終戦の日も近い事から、戦争の死者を全国的に弔うイベントもあるので、お盆≠お墓参りの関連をはっきり結び付けられなかった要因でもある。

中年の危機になって自分の人生の目的がさらに不透明になって久しいが、人類レベルでは基本的目的が子孫繁栄であるので、祖先を敬うというのは自然で本能に従った行為であるはずである。

そういう意味ではお墓参りとはとてもいい行事だと思うが、「お盆の時期だからお墓参りに行く」や「お盆の時期しかお墓参りに行かない」というのはどうも違うのはないかと思う。

お墓参りに行きたければいつ行ったっていいし、行きたくなければもちろん行かなくていい。お墓参りに行かないと多少後ろめたいと思うのであれば行けばいい。遠いから行けないというのもいかなくていい理由でもあると思う。

そもそも人間とは基本受動的な生き物だと思っているので年中行事が決まればそれに従っていくし、逆に年中行事として定まっていなければ余程の動機がなければ、お墓参りにはいかない。そのレベルではないだろうか。

あとはお墓までの物理的な距離である。行きたいと思った時に、遠ければどうしてもタイミングを逸することもあると思う。自宅に仏壇があればいいが、みんなの家にあるわけではないだろうし・・・。

ということでお墓参りとは自分の思いなので、遠方なかなか行けなくても、その人のことを心の中で思っていれば十分なのではないか。

 

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