定時で帰れる仕事はブルーカラーの仕事か?

自分の職場の駅はオフィス街ど真ん中でたまに休日に行くと気持ちのいいくらい人が全くいない駅である。

そんなオフィス街の駅は平日の出勤時、退勤時は異様なほど混み合う。

朝は8時から9時の間は改札に向かう階段は当然、コンビニ、カフェも長蛇の列である。

最近は退勤時も激混み状態で、17時頃職場の駅に戻ることが時々あるが、駅に向かう人間が非常に多いのである。

政府の働き方改革の賜物かと思うが、帰宅する人間は通勤する時と同じように「暗い」表情であることが多い。せっかく早く帰宅できるのだからうれしそうな表情でもすればいいのに、とこれから職場に戻り残業する自分は思うのである。

ところで定時で帰れる仕事とはどのような仕事なのだろうか。過去には自分も管理部門で季節性のある仕事があったので忙しい時以外は定時に近い時間で帰宅していた。

しかし定時で帰ることが強制的になった時、本当に問題なく帰宅できるのだろうか。それまで残業していた仕事はどこに行ってしまうのだろうか。

実際には本当は残業しなくてもいいのに会社に残っている場合を整理すると

①周りが帰宅しないので、一人で帰るのが気まずく、なんとなく会社にいる。

②会社が好きで、誰と話したり、飲みに行きたいから会社に残っている。

③一人が寂しく、帰宅できない。

④仕事の効率が圧倒的に悪く仕事が本当に終わらない。

⑤昼間仕事に集中できずに、休憩してしまい、夕方までだらだら業務をしてしまう。

大きく分類すると上記になると思うが、本当に残業をしなくてもいい仕事とは担当者の単純なルーティンワークではないか。

つまり言い方を変えると、いつも早く帰れるような仕事とは誰でもすぐに代替の効く比較的簡単な業務内容で、分類するとブルーカラーの仕事ではないかと思われる。

本来は大卒はホワイトカラーで高卒はブルーカラー。オフィスでスーツを着ているのがホワイトカラーで現場で作業着を着ているのがブルーカラーとの認識であるが、実はオフィスで働いている人間の中に、大卒でスーツは来ているのに仕事内容はブルーカラーと同じような作業的なレベルが存在するのである。

ブルーカラーの仕事が作業で簡単という訳ではなく、本来のホワイトカラーは仕事を改善、改革したり、仕事を作り出したり、拡販をしたりなど既存の業務を同じように継続するものではないはずである。

改革的な業務をすべてのホワイトカラーに押し付けるのは酷であるが、少なくとも日本のホワイトカラーの生産性が低い理由は大卒の人間がすべてオフィスで働き、ホワイトカラーとして分類されて基本的には同じ給与体系で年功序列に昇格していくことにある。

この仕組みを変えるには時間はかかるが、オフィスの中の業務こそ業務内容をクリアにしてその人にあった業務を渡す事で区別を行い、処遇や給与体系を見直して不平等を見直していけばいいと思う。

その上で本当のホワイトカラーの幹部社員は給料をドンドン上げて、昇格させてあげればいい。その変わり幹部社員には残業は当然のことながら休日も仕事となりプライベートと仕事の区別がつかなくなるのだが・・。

 

 

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