台風や大雨による水害が多発している。昨年は大阪や北海道で結構な被害の地震もあって自然災害がなかなかの勢いである。
大きな自然災害の後に、やはり人間の技術力では自然災害にはかなわないということがあるが、そんなこと改めて言わなくてもそう思わなかったの?と感じる。
橋下徹さん19代大阪市長が最近の水害に対して、河川は地域の重要性に応じて被害の大きさを調整するように設計されているようなことを言われていた。
つまり都市部の人口集中地域で氾濫しないように、上流などの人口の少ない地域で先に氾濫するようになっているとのこと。
本当のことか分からないし、人ひとりの命の重さとかの議論はさておいて、大人数か少人数どちらを助けるとしたら大人数の方という、民主主義的な正当な発想である。
そしてこの議論に端を発して人口の少ない例えば氾濫リスクの大きい地域に住んでいる人は、政府が主導して安全な地域に移住して頂こうといった話につながったと思う。
全く正しい意見と思う。
最近、田舎の田舎の「ぽつんと一軒家」といった番組が人気である。
いわゆる人の少ない空の広いところに住む憧れはゼロではないが、水道ガス電気郵便道路福祉などいわゆる生活インフラがポツンと一軒家のような田舎に住むことによってどれだけ余計な行政コストかかっているのか一回試算してはどうだろうか。
ポツンと遠くに住んでいる人たちは不便な生活に違和感はないかもしれないが、遠くに住んでいる人のためにも公共施設、警察、病院などの守備範囲が確実に広くなる。そして今回のような水害がそのような地域で発生した場合、おそらくは「孤立」して助けが必要になる。
どこに住むかは自由で権利はあるのかもしれないが、それに対する行政コストは結局は税金である。そもそも税金の使い方がすべて正しいとは思わないが、みんなのお金で有限であるからできるだけ有効に節約するためにも多少の自由や権利は制限していく必要がある。
住む場所がその一つだと思う。人里離れた場所に住む条件を少し厳しく制限してはどうだろうか。
例えば行政に払うコストは不便なところに住んでいる場合の相当分は負担が高くなったり、行政サービスを受けれなくてもよいと署名したり。最終的には水害や災害で孤立しても自己責任とするなど・・。
いや、やはり人里離れたところには住めないようにした方がいいかもしれない。
とにかくポツンと一軒家、中年の危機の自分には憧れの生活であるが、それは自分だけでなく社会に負担をかけているのであれば考え直す必要もあるのかしれない。