与えられた才能と薬物と悪意

最近ニュースで薬物の話題が盛んで、よく芸能界リポーターが何故か誇らしげに「疑惑の大物女優Xさん」そろそろ逮捕か?とか言っていたのがようやっと逮捕されたようだ。真打ち登場である。

同時期に捕まったスノボの元選手などと同じにしてはいけないがドラックしてそうな「怪しい感じ」は共通している。

態度の悪さも含めて意外な感じはしないが、大物女優の方はさ母親と同居していたというのは悲しい。

母親が止められなかったのか、母親も使用していたのか、毒親だったのか。

色々想像してしまう。

ところで最近捕まった同容疑の方たちに共通する事がある。

それは確固たるポリシーがないのに、たまたま授かった才能だけで有名になってしまった、というところである。

先に捕まったテクノの人は、音楽にそんなに執着が無かったようだし、女優の方は12歳で芸能界入りと青春を謳歌できず周りに流されるまま来てしまったと思われる。

こういう人たちは達観している訳ではないと思うし、多分そんなにこの世に生きがいや未練を感じていないのかもしれない。

ニュースでは賠償金の大きさ、周囲を裏切ったと大騒ぎしているが、本人は意外とどうでもよくなっている。

お金だって苦労して稼いだ訳でもなく、世の中を恨むほど自己嫌悪に陥ったり、塞ぎ込むほど自分の才能に思い悩んだ訳でもない。

良くも悪くも「才能」に大きく振り回されてしまった人生なのである。

海外では、秀でた「才能」がある人間は、その才能は神様?より与えられた授かり物、ギフト「gifted」と言って才能自身に注目する傾向がある。

その才能は「たまたま」その人が授かったものであり、元々は社会全体の物であるから授かった人はその才能を広く社会に還元する物であるとの考え方だったと思う。

このよう才能は、授かり物で自分だけの所有物ではなく、皆さんの物、と言った意識があれば捕まった人達は勘違いせずに才能を世の中のために活かそうと思ったかもしれない。

残念ながら才能のある人達の周りにはその才能で得た利益を吸ってやろうと群がる輩が多くて、才能を与えられた人は本人の意図しない行動を無理強いさせられることがあるのだろう。

才能のある人だけではないが、人は正しい方向に進むためには本人の想いだけでなく周囲の協力や環境が大きく影響している事を思い知らされる事象でもあった。

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