ゴールデンウイーク終了直前 憂鬱度チェック

元号変更に伴う10連休のゴールデンウイーク。
会社員も学生もほとんどが5月7日火曜日から日常に戻る。
休みが長かった分、学校にも会社にも行きたいくない人にとってゴールデンウイーク明けの通学、出勤は相当な苦痛であることは想像に難しくない。
かくいう自分もゴールデンウイーク突入前からゴールデンウイークが終了するときのことが気がかりで、素直に10連休を喜べなかった。

ただ単純に朝起きて会社に行かなくて仕事をしなくて、関係者がみんな休みであることを感謝しただけである。

何年か前の夏休み明け直前、確か鎌倉図書館が放った「学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい」と言ったツイートが話題になった。

最初はすごくいい話だと、目頭が熱くなったが、実際には学校を休んだら言い訳するのか面倒だし、図書館に行ったら出席扱いにしてくれるのか?なんてちょっと意地悪に考えてしまった。しかしこれは義務教育とかそんな俗世間に縛られてがんじがらめになっている人達にも響く、いろんな意味で超越した次元でのツイートであると気が付いた。
実際に学生の場合は本当に辛くて、きつい人たちにとっては学校は地獄でしかなくて、親にも知られたくないから家にもいられなくて、どこかに落ち着く場所が必要なのである。
学校や会社などの見えない義務という鎖を断ち切って図書館に行くのがそもそも非常に難しいところであるが、行ってしまえば無料でだれにも邪魔されず、静かにしていられる空間なのである。
その空間にはおそらく人を非難したり、いじめたりする人はほとんどこないだろうし、基本的には一人になる空間なので、徒党を組まないといられない阿呆な連中はいない。
図書館には誰かがいるので孤独ではないし、あのようなツイートをしてくれる人がそこに存在していると思うだけでも心強い。
このツイートをした人間にはこういうことをすべて理解した上で、図書館においでと発信しただろうし、何よりこれをツイートした人こそが、過去に少なからず傷を負ったか身近な人間が傷を負ったのではないかと想像してしまう。
人の心の傷をよく理解して、それに対してなにかを発信したり、行動できるということがこれまで以上に必要で大事な時代になってきたのは、過去に比べてより便利な暮らしを手に入れた代償でもある。
便利な暮らしの裏には、それを支えるための社会的インフラが必要でそれを支えるためには勉強をする必要もあるし、企業で働かなくてはいけないのである。
ところで気になるのはあのツイートをしたことで、ツイートした当の本人がなにか社会的なペナルティーを負っていないかが気がかりである。google先生で調べたところ、あのツイートは自殺を連想するということで市教育委員会が削除を検討したが、反響が大きかったことから削除はされなかったし、その後も傷ついた心に訴えかけるようなツイートが続いていたようなのでお咎めがなかったようで良かった。

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