コロナ感染ではありませんが少し前に入院をしていました。
3週間程度入院していましたので、4人部屋では都合10人程度の人と同室になりました。
「超寒がりおじいちゃん」や「尿道カテーテル嫌々おじさん」等「入院あるある」が結構ありましたが
入院中何度もコミュニケーションの問題を強く感じました。
患者は自分の身体の調子が悪いのは自覚していますが、原因と対策が分かりません。
どうすれば楽になるのか分からないから入院して治療を依頼している訳です。
見方によっては患者は「まな板の鯉」。専門家である医師の捌き方にかかっている訳です。
信頼できる医師につけばお任せしてしまえばいいのですが、少しでも不信感があったりするとストレスです。
不安なので今後の治療方針、薬の内容など色々聞きたくなるわけです。
しかし医師と患者の医療に関する圧倒的知識レベルの違いが、大きな壁を作ってしまっています。
おそらく医師の方は、「詳細説明しても分からないだろうな」と思い分かりやすく説明をしてくれています。
一方、患者は分かりやすく説明してくれても、やはり分からない。
そもそも何が分からないか分からないから質問もできないという一種コミュニケーションの断絶が起きてしまいます。
最近はGoogle先生が大体のことを教えてくれるので、患者次第ではこのコミュニケーションはかなり向上したのでは
ないかと思っています。
問題なのはお年寄りの方々です。
Google先生とは縁がないでしょうし、そもそもコミュニケーションが上手でなくて人の話を聞いていない、
理解できない、うまく質問できないとなると不安はかなり増加すると思われます。
そこでコミュニケーションの危機と不安を解消してくれるのが、看護師さんでした。
入院中何度も看護師さんが、ご老人との難しいコミュニケーションをコントロールしているところを見ることができました。
医師との間に入って、いかに患者のストレスを和らげるかにも苦心されていました。
「肉体労働+精神的奉仕」
過去には白衣の天使とも言われた看護師さんですが、今でも天使に近い仕事を担ってくれているのです。感謝!