なぜ桜がこんなにも注目されるのか。季節の植物はいくらでもあるし、より綺麗に咲く花は他にもある。
特に桜がもてはやされる理由としては、日本人の気質、春という絶妙なタイミング、量産型、色彩と理由はいくらでも挙げられる。
そして桜は「花見」という訳の分からないない文化を根付かせており、この功績は大きい。花見は美術館に芸術品を見に行くような文化的な要素が含まれるから、意識高いカッコつけの連中にはもってこいのイベントである。
恥ずかしながら自分も何かにつられて花見に行ってしまった。
前から分かってはいたが、誰も花をじっくり見て、鑑賞して堪能していない。
ただ桜のあるところに足を運んでいるだけ。
今回はそこそこのロケーションに行ったので、ここぞという感じで皆さん写真を撮りまくっていた。
外人から見たら花見とは写真を撮るイベントだと思うだろうな。
二十代の時の彼女が、満開の桜が乱れ咲している様をみて、あまりにも咲き乱れているので「乱れに咲きすぎていて、淫らな感じがするし、みっともない」と言ったのを今でも思い出す。
確かに、桜の名所と言われるところも含めて、異常な状況で咲き乱れている。恥も外聞もなく。しかし圧巻でもある。