2019年7月11日のニュースでフォルクスワーゲンのビートルが生産終了とのニュースが出た。個人的には妄想購入リストに入っていないのでショックではないし、最近の流れとしては一度廃版にしておいて、将来タイミングを見計らって復活すると容易に想定されるので、そんなに気にしていない。
しかしあまりニュースにも大々的にでていないのが寂しく備忘録含めて記載しておきたい。
ビートルは1938年に初代が誕生してから約80年とのことであるが、そもそもビートルは第2世代目が1998年と初代から随分と間が空いている。第3世代も2011年と普通の車に比べるとモデルチェンジはかなり長いが、スタイリングや成り立ちを考えると頻繁には変えることが難しい車でもあると言える。
この成り立ちは、ポルシェ博士やヒトラーが関係しており詳しくはwikiだが、単一の車として2000万台を販売しており世界最多とのことで偉大な車なのである。
このように過去を調べると生産終了したのが残念な感じになってしまうが、2000万台も販売したのだがら十分でもあると言える。
ところでビートルとよく引き合い出される「MINI」がある。MINIはBMWグループに属しているが販売はBMWとは全く別の独自ディーラーで頑張っている。販売台数は2015年にはMINIがビートルの5倍近い2万台を年間で販売しており、とても同じ土俵で戦っているとは言えない。
そもそも形に類似性はないし、大きさも近くない。共通点はドイツ車であることや通常のファミリーは購入しづらい趣味性も高い車であることである。
MINIはその趣味性の高い特殊な車であることを全面に武器にしてブランド戦略を徹底的に進めて、特殊な購買層をターゲットにしたのである。MINIの成功要因はターゲットを絞り込んだブランド戦略であると言えるが、ビートルはどうであろうか。
MINIの活躍を横目にビートルはフォルクスワーゲンのディラーで寂しく鎮座して欲しい人に来てもらうまでじっくり待っていたのである。2000万台も世界で販売された名車も多様化する時代にはついていけなかったのである。
さてビートルは生産終了となる1年以上前からキャンペーンを打っていて締め切り効果を狙った拡販を考えていたようだ。このキャンペーンのキャッチフレーズが「See You! The Beetle」だった。
やはりフォルクスワーゲンとしてもビートルというブランドは捨てがたいようで、いまから息の長い予告編を出してしまっている。フォルクスワーゲン自体も欧州でのディーゼル車の規制問題に引っかかって販売が苦しいのかもしれないが、キャッチフレーズにSee You!と出してしまうなんて、既に開発が始まっているではないかと期待してしまう。
これまでのデザイン、エクステリアのイメージを残しつつかっこいい、新しいビートルを是非ともお願いしたい。