先日千葉工大のロボット博士が某激レアバラエティーに出演していた。天才の定義は分からないがおそらくは天才に分類されると思われるなかなかの変わり者であった。天才となんとかは紙一重なのかもしれないが、テンションが非常に高く自分の生きざまの話の中で「人生は自己満足劇場でしょ!」と言っていたのが記憶にこびりついている。
このロボット博士の高テンションが強く強く印象に残っているが、「人生は自己満足劇場」となんの迷いもなく言い切って結論を導き出せるこの人の芯の強さに驚かされた。
この人はロボットに徹底することで最高の自己満足を得ることが出来るようだ。
羨ましい。
頭はいいのだろうからロボット以外の知識も持ち合わせていると思うし、ロボット博士になるまでに紆余曲折や苦労を少なからず感じて進んできたはずである。その苦労の途中経過においてもブレずにロボットへの気持ちと自分を信じて進んでこれたからこそ、「人生は自己満足劇場」という言葉がでてきたのではないかと思っている。
とにかくこの人はロボットに没頭するとまさに本当に寝食を忘れて作業するとのこと。(そのためロボット完成後には体重が著しく低下するとのこと)
周りが見えずロボット最優先のため常識がかなり欠けていると思われるくだりであったが、結婚していて子供もいるとのこと。出演直後から変わり者であることが露呈していたため、既婚・子持ちは他の出演者に驚かれていた点でもあるが、結論としては突出した才能と一定の常識を持ち合わせているハイブリッドの天才なのだろうと感じた。
天才なので天からの贈り物だから当然親の影響も大きいが、今の時点では彼の異能を理解して結婚し、子供をもうけた奥様の功績も相当なものだと思う。まさに内助の功といったところだろうか。
とにかくこの人、尖がり過ぎていてこっちが心配になるくらいであるが、何かを成し遂げる人はこれくらい尖がっていなければいけないと思う。自分のようになんとか平和・平穏に過ごしたいと思っている甘ちゃんとは全く違う。
人生の自己実現を成し遂げられる人は、限定された一部の人間だけなのかもしれないが、それによって失いものがあるのであればそれは考え物である。
そもそも何かを成し遂げる人にとってはその「何か」以外は優先度の低い切り捨て可能なものなのかもしれないが。