ここ数年「中年の危機」にどっぷり漬かっていて、なかなか出口が見えないので何とか解決の糸口を見つけたいと思っている。しかしこの「中年の危機」は世間での認識も低く、うつ病などの心の病気の一つであるとみられる可能性もあり、世間体も悪く表面化しにくいようだ。
1.かなりの割合で「中年の危機」になっている?
どのくらいの比率で中年の大人が「中年の危機」に罹患するかは分からないが、おそらくは普通の大人であれば多くの人が経験して、悩んでいる症状だと思う。
多くの人が「中年の危機」であるにも関わらず、あまり話題にならないのは、日本人が心の問題を表に出すことが上手でないからという理由もあると思うが、そもそも本人が「中年の危機」であることを認識できないということも理由にあると思う。
更には「中年の危機」といった病名がないことから、心療内科に行っても話を聞いてくれるだけで、仕事関係・人間関係に具体的な原因を求めて解決に導いてくれるわけではない。
自分か通った心療内科も特にアドバイスなく原因を一つ一つなくすか、今とは違う環境に身を置くことで気分転換を推奨されただけであった。
場合によっては時間が解決(異動、引っ越し、転勤等)してくれたりすることもあるので表面化することが少ないかもしれない。
2.日本人は自己表現がへたくそ、ストレスが溜まりやすい?
日本人は、欧米のように「自己主張」が「正」であると教育されていないため、抑圧された状態で成長し、親や社会の求める大人への道を選択している。特に意識することなく、レールの上をそつなく進んで行けば普通の生活が送れるように社会が整備されてきた。
しかし大人になり、40代前後になると、仕事での責任、親・子供への責任、お金の管理、体の衰えなど悩み事は急速に拡大して、いずれも簡単に解決できるようなものではなくなってくる。
そうなるとストレスフルの状況が続き、ストレスが消化されずに蓄積され、個人の許容量を超えたストレスがコップからこぼれるようになると限界である。それはうつ病、適応障害と同じような症状であるかもしれない。
そうすると余計に人はその症状を隠そうとして悪循環に陥る。こういったサイクルがあることから日本人には潜在的「中年の危機」の人が相当するいると思われるのである。
3.中年の危機 解決の糸口は?
就職活動の時に少し試したが、中年のいまこそ自分の人生について「自己分析」が必要である。
自分の生い立ち、親の影響、性格、特技、苦手なこと、特異なこと、希望、やりたいことなどなどを整理して、総合的に自分の人生を振り返って見直す必要がある。
紙に書いたり、パソコンで整理してもいい。とにかく、自分をさらけ出して自分を見つめることが必要である。
自分も試してみたが、少しは光明が見える。自分がなにをしたかったのかが見えてくるのである。
しかし今の現状と自分がしたいことのギャップや制約条件が多くてこれも解決できないのでまたまた壁にぶつかってしまうのだが・・・。