最近は働き方改革の影響で残業規制がますます厳しくなってきた。残業をしない、させないというのは大いに賛成であるが、この残業規制が本当の意味で労働者に対して効果があるのであろうか。
残業代を稼ぎたいと思っている人間以外は残業なんかしたくないし、仕事の負荷を減らしてストレスの原因を減らしたいと感じているはずである。
そもそも残業とは定時内に業務が終わらないから仕方なく会社に残って、必要なところまで業務を継続することにある。必要な業務なのであるから期限までやらなければならない。
会社にはいろいろな人がいるわけで、その分いろいろな仕事の仕方がある。簡単な業務であればみんなある程度同じレベルで完成させることはできるが、ITの発達のお陰で仕事内容はより一層複雑になってきている。
原則単純業務は派遣さんに対応してもらって、複雑な業務は社員が行う。しかし終わりなきコスト削減のため社員は減らされている。一人当たりの仕事量と質は、植木等の「気楽な稼業」時代と比較すると圧倒的に高度になっている。
そんな高度な仕事を必死にこなしている社員に、いきなり残業規制を強いるとどうなるのか。
当然期日の決まった仕事の優先順位をつけていくが、おそらく定時内には終わらない。
しかし会社からは無理やり帰らされるため、帰宅せざるを得ない。翌日以降も片付かない業務と向き合って高ストレスの中、終わらない業務を必死にこなしていく。これこそ逆にストレスがたまることにならないだろうか。
時間だけを短くしても、精神的ストレスが増大するのではまったく意味のない改革である。
日本の労働の問題は時間もさることながら、「質」を徹底的に考慮した施策でなければならない。
ところで今はまさに4連休真っ最中である。懸案の仕事の打合せが休み明け朝一からあるので憂鬱であるが、とにかく4連休をいかに充実して過ごせるか、概要でもいいから計画を立てておきたい。
例の10月22日火曜日は2019年のみ「即位礼正殿の儀」ということで祝日。5月にも即位の儀式みたいので盛大にやった気がするがなにか意味があるのだろうか。
過去の慣習に対して無駄なものは排除して改善して効率化してコスト削減・節税をした方が「今風」かと思うが、さすがに日本古来の伝統行事だし、即位したときにしか行わない行事ということで、縮小や排除するだけの判断を行うことがさすがに難しかったと思われる。
そうであればせめて、これらにかかった費用一式は開示してほしいものである。
平成天皇が随分前から退位したいと言われていたから、予算上は織り込まれていただろうがとにかく相当な費用が掛かっているのだろう。
回数があまりにも少なく、質や費用の比較が困難とは思うが、将来のためにもきちんとした記録は残して次回に活かしてほしい。