昨年NHKのAI特集が結構放送された。特に視聴したのが「人間ってナンだ?超AI入門」だった。
東大のいかにも賢そうな松尾先生がその場で絵にかいて分かりやすく説明してくれた番組でシーズン3くらいまで続いた。
スマホで普通にテレビ電話が出来て、SIRIがいろんなことを教えてくれるようになってきた。まだ時間はかかりそうだが更にAIが発達することで鉄腕アトムの世界が足音を立てて近づいてきたのかと思うと中年の危機の自分でも少しだけワクワク感を感じる。
ところで日本には鉄腕アトム、ドラえもんなどAIをモデルとしたアニメが多いのはなんでだろうか。(できれば日本でいち早く鉄腕アトムを開発して欲しい。ドラえもんはタイムマシンや四次元ポケットとAIで解決しそうにないグッズがあるので少し先でもいいけど。)
松尾先生がしつこく繰り返し説明して、その都度脱税徳井さんが初めて聞きましたみたいなリアクションをしていた「ディープラーニング」と言った手法がキモのようで、これは人間に近い思考工程を経ることでより人間らしく理論だった答えをだせるようだ。
ネーミングが分かりにくいが、人間の脳(ニューロン?ニューラルネットワーク?シナプス?)を模したような仕組みらしい。
結局のところAIは人間をベースとした仕組みのことで、AIを突き詰めるということは人間の思考、脳を分析することで番組の主題でもある「人間ってナンだ?」につながる訳である。
人間社会なのでもちろんAIは人間の正義や道徳などが基礎になるばずだが、AIが発達してある程度のレベルになるとAI自身が自ら自分を成長させることができるようになるらしい。AIなので成長速度が人間とは比にならず加速度的に進歩するがこれは2045年にくるらしく、これを「シンギュラリティー(技術的特異点)」と呼んでいる。初めて聞いた言葉でいかにも新しいことばでこれも未来っぽくて方々で使いたくなる・・。
そしてシンギュラリティーが進むと人間主体のAIという制約が外れてしまう可能性がる。そしてこれまでもあった「AIが暴走して人間が絶滅」系の映画につながるのである。シンギュラリティー、ネーミングはかっこいいが実現すると環境破壊する人間絶滅の危機なので25年後の実現はできれば先送りしておいてほしい・・。
同じくNHKでマツコ・デラックスさんとと有働由美子さんが出演の「AIに聞いてみた。どうすんのよ!?ニッポン」という番組があった。こちらは視聴していないがNHKが独自に開発した人工知能 「AIひろし」と二人が意見をぶつけて日本が直面する課題の解決策を探るシリーズとのことだが、例の「シンギュラリティー」が怖いのでAIは当面はこのような相談相手くらいでいいと思う。
人間に寄り添って、時々苦言も吐きながら共存できればいいと思っている。
まさにドラえもんだ。