個人と集団の力の差について

大半の人間は親か誰かの敷いたレールに乗っかって生きていく。

自分もそうであった。

それなりに苦労はあったが貧困とは縁がなかったし、ある程度まともな両親もいたので

非行に走ることもなかった。

客観的にみると親や学校、会社に守られて生きてきたのである。

周りも同じような連中だった。強烈な個性のある人間はおらず、大きく輪を乱す奴は排除されていく。みんなそこそこの平均値の中で生きてきて、将来も標準と思われる中で生きて行くと思っていた。

平均的な人間に囲まれて生きてきたためか、個人の力についてあまり考えたことがなく、世の中は標準的な人間の総意で成り立っていると思っていた。

一個人の意見や行動だけでは社会は簡単に変わらないと感じているから選挙にも行かない。

それは良い意味でも悪い意味でも盤石な社会が形成されているということで安心でもある。

少なくとも現在の日本はそんな簡単に変わらないと思っているし、同様に平和ボケしているためか、テロや政変などとは無縁に感じている。

歴史上の織田信長やナポレオン、ヒトラーなどのカリスマは今の世の中には出てこないと思っている。

人間1人の力がそんなに強く、影響を及ぼすとは思っていないのである。実際に近くにいないし。

しかし現実はそんなことはない。

ロシアや中国、北朝鮮、中東等の指導者は紛れも無く現在ワンマンであるし、独裁者として一国の上に君臨している。

民主主義の見本のような米国も先代の指導者は唯一無二の奇人変人で、政治、経済、社会に大きな影響を与えていたし、過去には世界各国で王国、王様がビラミッドの頂点にいたのである。

 

どの様な過程でこのような独裁者が生まれて権力を握るのかは知らないが、おそらく恐ろしいくらい周囲の人間に対しての影響力があるのであろう。

人間1人として非常に強い力を持っているのである。

そのような人間が近くにいないから分からないが、この様な強烈な個人の前では集団は平伏してしまうのかもしれない。

カリスマなのかもしれないし、一種の洗脳かもしれない。

 

米中が世界の覇権を本格的に争い始めたこの混沌とし始める世界で、カリスマのある日本を守り発展させてくる人間が世界を正しい方向に導いてくれることを願っている。

 

 

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