少し前だが長期出張で10日間家にいなかったし、戻った金曜日の翌日土曜は接待ゴルフだたので、ゆっくり休める日曜日がやっと来た。
家で気兼ねなく休めるし、家族との時間も過ごせると思いかなり気が緩んでいた。久しぶりに家にいると家のごちゃごちゃ感が気になり始めた。掃除が行き届いていない、整理整頓ができていない、子供なので仕方ないが行動がいちいちもどかしく見えてしまう。
特に子供は片付けができていない、言われたことをやらない、動きが遅い、兄弟でどうでもいいことでちょっかいを出してもめ始める。
それを見ているうちに、我慢できなくなりきつい言葉で子供を叱ることになる。子供も最初は冗談だと思っているのか行動が是正されないが、そうするとこちらもイライラがMAXになって大声で叱ることになる。
子供は申し訳なさそうに半べそをかきそうな感じでしょぼんとしてしまう。それでもこちらのイライラが解消されなし、子供を一人前の大人に育てなければと焦り、なんとな理解させようとして畳みかけるように怒りをぶつけてしまう。
怒りながら、途中でなんで自分がこんなにイライラしているのか?根本の原因を考えなんとか抑えよう抑えようと思っている。しかし子供は子供で、ごちゃごちゃ弱気をはいて、言い訳をするので、それに対してまたイライラが募り、また色々言ってしまう。
いま思えば、次の日の仕事が気になっていてそのストレスが日曜の午後になって一定のレベルまで達していたところに、息子の言い訳が最終的な引き金になったのかもしれない。自分のストレスを身内にぶつけてしまうなんて最低であるし、許してもらえるという甘えがあるのだ。最低すぎて自己嫌悪に陥りそうになるが、なんとか言い訳をして自己肯定するしかない。
ストレスが溜まって、自分がイライラしていたなら、自分一人で運動して発散すればいいのだ。そうすれば八つ当たりしないで済んだかもしれなかった。もしくは一人になる時間が必要であったかもしれない。結論としては自分の器が小さくストレスを抱えきれずに子供を傷つけてしまった・・。
子供は自分の鏡であるが、自分とは異なる人格であり、一人の人間として尊重すべきである。松井秀喜選手の父親がそのような考え方おようで、息子に対しても敬語を使うように対等な関係を築いていたとのことである。
とても現時点で子供と対等な関係で過ごすことはできないが、畳みかけるように逃げ場がないような怒り方はしないようにするべきである。
息子は男であり、自立して自分一人でたくましく生きていかなければならない。そのために父親としてできることは、色々の技術を身に着け、色々な経験をさせることである。
それのような義務感に憑りつかれ、うまくできないと焦り、イライラをぶつけてしまう。自分が子供のころはどうであったのだろうか。親はどのように対応していただろうか。よく思い出してみる必要がある。
息子は自分とは違う個体であり、将来は社会に出て、うまく生きていって欲しいと願っている。何とか今のうちに手助けでもして、勝ち組サイドに入れるように強くなってほしいのである。急には変われないが何とか頑張ってほしいのだが、道のりは長そうな感じがして、非常に焦っていまう・・。
ところで会社では、相手が他人ということもあり、仕事ができなくても、言っていることが意味不明でもそんなにイライラすることはほぼない。おそらく他人に対して、何も期待していないし、通常の人以上に距離を取っているのだと思う。
同僚、部下とはいえ、週5日合い、仕事を一緒にしているのだが、いまだに距離感の取り方がよくわからない。というか相手次第でもある。
幼少期から引越が多かった。現時点も含めて、これまでの人生で一か所に6年以上居たことがないというのも、他人との距離をうまく取れない原因かもしれない。
自分自身に人間関係の欠陥があるのにそれを棚上げして子供にはちゃんとした大人になることを要求するのは親の性である。せめて自分の弱い部分を克服する努力だけは怠らないようにしたい。