中年サラリーマン 人事異動と海外駐在

4月は大きな人事異動のシーズン。
サラリーマンとしてのイベントととしてはかなり大きく、定期的に必ずあるので、学校の席替えとかクラス替えみたいである。

悲喜こもごもだが、辞令を受けたサラリーマンは行きたくな地域やポジションでもなんで「喜んで!」と受け入れることになる。

他人の辞令ならいくらも楽しめるが、自分の辞令の場合はそれどころではない。希望していない場所や自分にとても合わなそうな部署や地域へ辞令についても、表面上は冷静に辞令を受けて、引き継ぎを済まして、新天地へ異動して新たな仕事に取り組まなければならない。

グローバル化してきてずいぶん経ち、海外駐在も多いが、地域によってはかなりの当たりハズレがある。
ハズレの地域にはプラスの手当やインセンティブはあるが、治安、渋滞、衛生など金銭にカウントできない事象はかなりある。
これらに加えて、海外で仕事をすることでストレスを抱え、精神的に病んでしまう人が結構いるようである。
日本の企業は、海外特性のある人間を人選するほど余裕がなくなってきている。

ところでずいぶん前だが、中国を中心に海外現地法人でよく聞いたのが[OKY]である。
これは現地法人の人間に対して、日本の本社の人間が予算管理やリスク管理、コンプライアンス等を持ち出してとやかくうるさく言うことに対する言葉で、Omaeおまえ Kite来て Yareやれ!の頭文字となる。

最初は中国赴任者から聞いた言葉で、中国ビジネスの大変さを物語っていると思われる。

最近は随分中国撤退企業が多く、中国赴任者は2度目、3度目が多いので「OKY」を言う人間は減ってきているかもしれないが、いずれにしてもこれまで海外赴任対象者でなかった人が赴任することで、適応が大変なのは間違いない。面白い言葉を思い付くと感心したものである。

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