転校が多かった結果 友人関係が希薄になった

同じマンションに若い(30代前半)夫婦が引っ越ししてきた。幼い子供も一緒である。関東から引っ越ししてきたということで親近感が沸いたが、特に距離感を縮める言動は出さなかった。

同じマンションに住む+関東からの転勤という共通点はあるが年齢も違うし仕事も不明、背景もまったく分からない。こちらから積極的に仲良くなる必要性も特に感じない。打算的というのだろうか。現時点では自分にメリットを感じていないので仕方ない。

ただし、先方は幼子を抱えての転勤で不安である可能性は高い。引っ越ししてから挨拶までが若干時間があったので落ち着くまで時間はかかったのだろうし、旦那さんも忙しかったのかもしれない・・・。

などと色々想像してしまうが、とにかく転勤は大変である。引っ越しの手続き、引っ越し、引っ越した先での対応、新天地への対応などなど。

元々転勤の多い会社や職種であれば慣れてくるのかもしれないが、そうでもない場合は最初は不安でしかないだろう。働いているほうは転勤先の勤務先に出勤して仕事をするが、基本的には同じ会社であることから多少の安心感はある。しかし付いてきている配偶者の方は大変だろうと思う。慣れない土地、慣れない隣人、しかも子供がいると学校への対応は特に大変だと思う。言葉の通じる日本であればそんなに大変ではないかな?と甘く見ていたが、慣れるまではかなり忙しいし精神的にも疲弊する。

親の都合だから仕方ないが、子供自身も慣れる必要がある。子供のほうが順応性が高いということもあり、順応できる子供であればすんなり学校、地域に馴染むかもしれない。

自分の親は完全に転勤族であったため小学校、中学校と合わせて5校経験した。

自分としては親に振り回されたとは思っていないし、それぞれの場所で苦労もしたこともあったがいまとなってはいい思い出になっている。

兄弟はそう思っていないかもしれないが・・・。

いずれにしても転校が多かったことが自分の人格形成に少なからず影響を与えていることは間違いない。

具体的には、いくつも要素があるがよくなかった影響として顕著なのは友人関係が希薄になってしまったことである。

自分の親が異動するからこの学校には長くいないかもしれない、なんてことは露にも思っていなかったので普通に友人関係を築いていたと思う。転校することが決まった時にはかなりの驚きがあったはずだがなぜか意外とすんなり受け入れていたと思う。

最初が海外であったこともあり、そもそも転勤、転校が多く入れ替りが激しく日常の行事であったからかもしれない。

日本に帰国してからも転校は2回あったが、転校することにプレミアム感を感じていた時期もあった。これは親から巧みに意識を操作された結果かもしれないが、実際には転校性は注目を浴びるし、もてたりすることがあるのだ。何よりほかの生徒とは違うということも特別感があった。別にどこも自分自身に特別なことはないのに。

転校によっていろいろな人間のタイプがいることを知ったり、いろんな地域を見ることができたが、その反面友人との関係が結果的に希薄になってしまったことが残念である。理由はいくつかあると思うが、やはりいずれは別れが来るということの無意識の中で感じていて、深く繋がることにリスクを感じていると思われる。

いまでも同窓会があって連絡がきて、その気になれば行くが、自分から誘って同級生に会うことはない。

自分の性格上面倒なのもあるし、いまの生活で十分満ち足りているから。

たまたま同窓の集まりに行ったときに、同級生から「自分から誘わないと会えないよ。」みたいな事を言われた。その時はまさかそんなことを言われるとは思っておらず「そうだね」と返したが、後から考えるとくそ面倒なことを言われたと思った。その通りなので、特段会いたくもなし、それ以来その同級生とは会っていない。

嫌いではないが、ただでさえ面倒なのに、更に面倒なことを言われに行くなんてまっぴらごめんである。

おせっかいなのかよくわからないが、サラリーマン生活で消耗しているのに昔の記憶を少し共有しているというだけでわざわざお金と時間をかけて同級に会いに行く気分にはいまはなれそうもない。

これも中年の危機の影響だろうか。老後になったら寂しくなって同級生に会いたくなるのかな?

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